2020/05/19
初心者にも基礎から良くわかるデッサンの描き方【円の形を描く方法と練習法】
形を正確に描くのって難しいですよね!小さな形だと、なんとなく形がとれるのですが、大きな形になると、なかなか手が思ったように動かなくて、正確に形がとれません。どのようにすれば形が正確にとれるのでしょうか?具体的な方法を教えてください。
こういったご質問にお答えします。
- 大きな形(円)を正確にかけるようになるための具体的な3つの手順
- 大きな形(円)をかくための注意点
- 大きく形が描けるようになるためのおススメのデッサン練習法
OWL美術研究所では最初のデッサン課題として直径25cmのゴムボールを描いていただいています。
ある程度大きくて単純な形を選んでおります。小さい形だと、手の動きも小さくてすむので、比較的抵抗なく、形がとれるのですが、大きくなるだけで、単純な形態であるはずの球体でもなかなか難しくなります。
大きな要素を正確に形取るためには、基準をでるだけ正確に把握し、ポイントを整理して、取り組んでいただければ大丈夫です。
大きな形(円)を正確にかけるようにするための具体的な3つの手順
手順は下記の通り
- 大きく画用紙の中央に縦と横の垂直水平の補助線を引く
- 補助線中心から同じ長さの所に出来るだけ正確に左右上下と位置を決め点を定める
- 四分の一ずつ、左右上下対象になるように描いては削りを繰り返し、円の形を正確に描いていく
大きく画用紙の中央に縦と横の垂直水平の補助線を引く
そもそも直線がひけないという方は、【デッサンにおける直線を描くための練習法】で詳しく解説しておりますので、参考にしていただけると幸いです。
補助線中心から同じ長さの所に出来るだけ正確に左右上下と位置を決め点を定める
鉛筆を使い、形を測る方法には、2つあります。
一つは対象モチーフの形を見ながら、手をのばして鉛筆をあて角度や比率を測る方法(この時片目で行う)
二つ目はデッサンで描かれた線のチェックで形を測る方法
今回はこの2つ目の方法です。
1の方法は、あくまでも正確には測れませんが、
(くわしい説明については別途紹介予定)
2のチェックはミリ単位で合わせる必要があります。
今回の場合は、補助線の中心からの距離を正確に測るために行うのですが、「鉛筆メモリついてませんが、どのように正確に測るの?」という声が聞こえてきそうですが・・・
そこは鉛筆の柄を利用したり、鉛筆のうしろから測りたい所の基準線、距離をしっかりと爪を立てずれないように、持ち、何度もチェックして測り、点を打って4か所の距離がすこしでもずれていたら、又測ってのくりかえしで、正確な点が打てるようにします。
【デッサンの試験をクリアするためにデッサンをする場合は、おそらく定規がつかえないので、このようにしますが、試験を受ける予定の無い方は最初、単位を計るために、定規を使ってもよろしいかと思います。直線は練習のために、定規なしでひいてね!】
四分の一ずつ、左右上下対象になるように描いては削りを繰り返し、円の形を正確に描いていく
四分の一ずつ正確に描けるようにしていくのですが、すこしずれたり、左右上下が対象にならなかったりするとおもいます。斜め45度の補助線をここで増やしてさらに点を打ち、チェクポイントを増やして、正確に描けるようにしていきましょう。
大きな形(円)を描くための注意点
デッサンで大きな円を描くための手順を紹介したのですが、注意点としては、最初から正確に描こうとしない事です。矛盾するように聞こえるかもしれませんが、一番最初は画用紙に対して、どの位置にどの位の大きさで描くのが一番ベストであるのかを、さぐるように描いていきます。(アタリをつけると言います)モチーフとの関係性で、どの大きさに描くのがベストなのかは変わってきます。今回の球の場合は上下左右シンメトリーなので、ほぼ中央に描けば良いのですが、ど真ん中だとすこし動きがなくなってしまうので、すこしずらした方がよいでしょう。少し形に方個性があるモチーフでは、向いている方向性がある方に少し空間を開けた方が落ち着いてみえるでしょう。球の場合、地面に影が伸びている方向をすこしだけ広くとるとよいでしょう。
上下の位置関係も大きく描く方が迫力が出てよいのですが、卓上に物を置いて描くばあい、地面との関係性もとても重要な要素となります。あまりギリギリだと、地面においてある事が説明できなくなるので、画用紙と描く物の大きさの関係性をつねにはかりながら、どの位で描くと美しく描けるのかを、最初の段階では探りながら位置と大きさをきめ、そこから正確に描けるようにしていきます。
構図の感覚は基本的な考え方はあるのですが、実際にその場で描きながら感じて、この構図が美しいと感じる感性を磨いていく事が大切です。
大きく形が描けるようにするためのおススメデッサン練習法
デッサンをするうえで、基本的に思ったように自分の身体が動く事が前提になります。真っすぐの線と丸と楕円がフリーハンドで描ける事が前提になってしまいます。
逆説的に考えれば、直線と丸と楕円がフリーハンドで描けるという感覚があれば、
第一関門はクリアーしているといえます。
直線が描ける感覚が無いとかなり厳しくなります。
しかし練習しだいで直線は描けるようになります。
直線がどうしても描けないと思ってしまう方はこの記事【デッサンにおける直線を描くための練習法】をみていただき、
練習し、「まあ直線位描けるな~」という感覚で臨んでもらえるとうれしいです。
そして今回は大きな円の形を描く方法について解説してきたのですが、
この円を描く手順で四分の一ずつと記載しましたが、
デッサンとは別に紙を用意していただき、
一筆描きで描く練習をしていただく事をおススメいたします。
直線を描く練習の時に使ったA3のコピー用紙をつかっていただけるとよろしいかと思います。
小さな円から始め段々大きくする。
補助線は引かず一発で描いてみる。
補助線の十字を引いてから又円を描いてみる。
面相筆で描いてみる。
描けるという感覚がつかめるまでいろいろとためして、描いてみましょう。
描いた線が正確に描けているかを確認する方法は
コンパスで最初に描いた十字基準点からの半径で円を描きコピー用紙を切り抜いて、描いた線と比較しながら、修正していきましょう。
(しかしこれは最初からやらないで下さい。出来るだけ限界まで、自分の目で判断して、何度も修正した後に答え合わせとしておこなってください。)
これは、このゴムボールのデッサンで形を取った時にも有効です。
最初はうまくいかないかもしれません。その時は、円の形をコンパスで描いて、その上をなぞる練習をしてみましょう。
どの部分が描きやすく、どの部分で形が蛇行してしまうのかを把握する所から始めてください。
おそらく、
左上
右上
右下
左上
と中心からパートを分けた場合、右利きの方は左上と右下が描きやすはずです。
右上と左下は手首をかえさないといけないので描きにくくなってしまいます。
実際のデッサンでは、描きやすい方向に画用紙を回転させながら描くのもありです。
しかし、この大きな円を描く練習方法では、あまり画用紙は動かさず、
一筆書きで描いて行く練習をしましょう。
丸い形をイメージして、ある程度正確に形描けるようになると、
他の形を描くプロセスも、形を頭の中で思い描いて線を引くという事ではかわりありません。
単純な形が描けるという感覚が身につくと、
そこから考えて形を導きだすように描く事が出来るようになってきます。
ゴムボールのデッサンで、形を描く段階迄を動画にて解説しております。
形をとった状態からの球のデッサン描き方の説明を解説いたしておりますので、
続きはこちらから➡https://www.to-gi.com/blog/zyukenn/3476【球の描き方】
参考にご高覧いただけると幸いです。
(OWL美術研究所では、換気をよくし、オゾン発生器、空気清浄機、除菌成分配合の加湿器、玄関でのアルコール手洗いの実施 よく触る所は除菌を実施し開講しております。)
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