2009/08/04
私はポリマー版画を使って製作しています。
銅板画と同じ用に印刷出来、
銅板画では難しいハーフトーンの表現や、墨で描いたような
リトグラフ的な表現も出来ます。
ポリマー版画は、紫外線硬化樹脂を版画の版にした、
腐食液を使わず、光と水で製版できる
環境にやさしい版画です。
太陽光で製版すると、ハーフトーンが美しい
版画が出来ます。
しかし教室は夜もあるので、太陽光で製版する事が
難しい時間がありますので、
製版機を作る事にしました。
ブラックライトを横にならべて、製版するのですが
微妙に太陽光の方が美しい結果が出ます。
それは太陽光が点光源で距離が離れているので、
いろいろな所から光が入り込まず
あまりぶれないからみたいです。
単純に距離だけ離すと、ある所から、全く光が届かなくなり
データが出なくなりました。
紫外線は波長が短いので、距離を離すと届かなくなるようです。
直官型の蛍光灯は光が分散してしまう事にも原因があるようです。
ブラックライトよりも紫外線が大量に放出している
光源があれば良いと考えて、いろいろ使ってみました。
まずは殺菌灯、データによると紫外線放出量はブラックライトの
2倍以上なので、うまくいくかと考えたのですが、
紫外線の波長が違うみたいで、全く反応しませんでした。
その次に、バラストレス水銀灯ブラックライト
150wあったので期待したのですが
50cm距離で15分トーン15分でも微妙にしか反応しませんでした。
時間的には15分以上かかると、合計30分以上かかってしまうので
15分を基準に考えています。
メタルハライドランプが、紫外線を大量に放出しているとの情報があり
ためしてみましたが、20cmでも全く反応しませんでした。
大学で使用している製版機も、メタルハライドランプのようですが、
3kwくらいあるようで、150wではパワーが足りないみたいです。
もともとある直管のブラックライトを、集光出来ないものかと、
アルミ板などで作ってみなしたが、やはりこれも光量不足でした。
なんとか美しい製版が出来る、製版機が作れるよう、試行錯誤の毎日です。
東儀光則
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