銅版画の作り方 3 | 東儀画塾 OWL美術研究所

銅版画の作り方 3

前回は銅版画のプレートマーク制作まで、説明致しましたが、
今回は、楽しいエッチングの時間です。

グランド(防腐膜)をニードルという、
先が針のようにとがった道具で引っ掻いていきます。

銅版画の作り方 3

その引っかいた部分が腐食されて、凹み
その部分にインクを詰めて印刷するのです。

銅版画の作り方 3

注意する点は、
グランドを全て取ってしまうほど、引っ掻いてしまうと、
面になるのかと言うと、そうではなく、なにもなくなってしまうので、
反対に白くなってしまいます。

しかし、かなりの密度で線を引いても、出てくれます。
最初は度合いが分からない所もあるので、
できるだけ、沢山線を引いてもらって、どのぐらいなら出るかを
体験してもらうのが、良いと思います。

面の表現は、松ヤニの粉をふりまいて、無数の点をつくり、
腐食させる、アクアチント
という、表現技法があります。

そのお話は、また次回・・・

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