2022/07/22
小学生のデッサン練習法について
小学生でデッサンをやってみたいというお問い合わせを頂く事があります。
OWL美術研究所では、子供アトリエの時間帯にも、課題により、希望者にはデッサンをしていただいています。
しかし、デッサンは目の前のモチーフを深く観察しながら、正確に形をとり、細かい所迄気をくばり、一つ一つの作業の正確性が要求されます。
なんとなくやって見たいという感じだと、難しさを感じてしまう事もあります。
習ってみたい生徒さんによく言われる事に絵の具が苦手なので、鉛筆デッサンをしてみたいという方がおられるのですが、
確かに、鉛筆の方が絵の具に比べると、細かく描けるので、コントロールしやすい所はあるかもしれませんが、
道具を鉛筆にかえても、本人は気にならないレベルになるかもしれないのですが、絵の具で上手く描けない問題は同じ所に出てしまうのです。
つまり、絵の具でうまくいかないという事はおそらく、頭で考えた線のイメージよりも慌てて塗ってしまい、はみ出し、修正しようにも、すぐには修正できないので、鉛筆をやって見たいという事だとは思うのですが、
デッサンでは、その線を後から修正する事はあるにしても、出来るだけ正確に捉える練習でもあるので、絵の具で上手くいかないので、鉛筆というのもすこし違ってしまいます。
デッサン上達の練習法として、細い筆の穂先だけをつけて、出来るだけ、思った通りの線が描けるように練習したりします。
慌てて描いてしまって、絵の具がはみ出し、絵の具に苦手意識がある方は、子供アトリエで、落ち着いて、丁寧に絵の具で描ける感覚を身につけてから、
鉛筆デッサンに移行しても全然遅くはありません。
デッサンの概念を理解してもらうのに、少し時間を要する場合があるので、小学生でデッサンを希望される方は、子供アトリエで、絵の具でかいたり、
工作をしたり、の課題の中から楽しんで絵を描く感覚をわすれないようにしつつ、子供アトリエの課題でデッサンで必要な考え方や観察力や、
丁寧に一つ一つの線を描くという、基本力は身に付け、少しずつデッサンが楽しめる土台が出来たうえで、本格的なデッサンコースに移行していただく事を進めています。
OWL美術研究所の子供アトリエスタッフは、美術大学や美術高校受験生のデッサンも指導していますので、子供アトリエでデッサンをやりたい意向の生徒さんには、
デッサン以外の課題で絵の具を使うイメージ課題の時にもデッサンで必要とされる要素はお伝えして指導しています。
デッサン受講希望者には、少しずつ鉛筆デッサンに慣れて、デッサンの楽しさを知ってもらうように指導しております。
子供アトリエ教室にて、鉛筆デッサンを希望する生徒さんが鉛筆デッサンを行っている様子です。
子供アトリエでは普段は絵具で描くのですが、鉛筆デッサンに向いている課題の時は、希望者には鉛筆デッサンをしてもらっています。